おせち料理の時期だけに見かけられる独特の野菜、くわいとはどのようなものなのでしょうか。

これから、独特の見た目と風味を持つこの食材の特徴と意味、料理法について説明していきます

おせち料理のくわいの意味と産地

くわいはオモダカ科の植物で中国と日本だけで栽培されています。秋から春が収穫期ですが、日本の場合、出荷されるのはほとんど年末のおせち料理の時期に集中しています。

産地として知られるのは広島県の福山市や埼玉県などで、特に福山市では全国の生産量の8割が収穫されています。しかし、これら以外にも産地は日本全国に及んでいます。

また、中国産のものも大量に輸入されています。日本で主に流通しているのは、青色のものです。これに対して、中国で主に流通しているのは、白色のものです。

これら以外に大阪の吹田市で古来より伝わる固有種の吹田くわいというものがありますが、生産量も少なくほとんど地元以外では流通していません。

また、味については、里芋のような食感に少し苦味も感じられる、独特な風味が魅力的な食材です。

ではなぜ、くわいがおせち料理の食材として利用されるようになったかといえば、長い芽が出るところが、芽が出るイコール出世するという意味に捉えられ、縁起の良いものとして考えられたためです。

おせち料理 くわいの煮付けの作り方

では、おせち料理に添えるくわいの作り方はどのようなものなのかについて、次で説明します。

1.まず、皮をむきます。小さくて皮がかなり剥きにくいので注意する必要があります。また、縁起物の芽を折ったりしないように気をつけないといけません。

2.皮を剥いたものを水に晒します。

3.次に皮を剥いたくわいと水を鍋に入れて、10分ほど煮てあく抜きをします。

4.続いて鍋にだし汁と砂糖、しょうゆ、みりん、を入れて味を調え、そこにあく抜きをしたくわいを入れて20分から30分煮込みます。

5.煮込みが完了しても鍋から出さず、煮汁につけたまま保存して味を染み込ませます。

これで、正月のおせち料理に使用するくわいの煮付けは完成です。